夏の七草
夏の七草には下記の他にも幾つかが知られている[6]。
1.昭和初期に勧修寺経雄が詠んだ和歌「涼しさは よし い おもだか ひつじぐさ はちす かわほね さぎそうの花」による夏の七草[7]。
画像 | よみ 名称 | 現在の名称 | 英名 | 科名 |
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![]() | よし 葦 | ヨシ | Phragmites | イネ科 |
![]() | い 藺 | イ | Common rush | イグサ科 |
おもだか 沢瀉 | オモダカ | Three-leaved arrowhead | オモダカ科 | |
![]() | ひつじぐさ 未草 | ヒツジグサ | Pygmy waterlily | スイレン科 |
![]() | はちす 蓮 | ハス | Lotus | ハス科 |
![]() | かわほね 河骨 | コウホネ | East Asian yellow water-lily | スイレン科 |
さぎそう 鷺草 | サギソウ | White Egret Flower | ラン科 |
2.1945年6月20日、日本学術振興会学術部・野生植物活用研究小委員会が、戦時中の食糧難の時節にも食べられる植物として、以下の7種類を「夏の七草」に選定した[8][9][10][11]。さらに、戦後の1946年9月10日に、雑誌と同じ内容のパンフレットが出版された[12][13]。
画像 | よみ 名称 | 現在の名称 | 英名 | 科名 |
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![]() | あかざ 藜 | アカザ | Fat Hen | アカザ科 |
![]() | いのこづち 猪子槌 | イノコヅチ | Achyranthes bidentata | ヒユ科 |
![]() | ひゆ 莧 | ヒユ(ハゲイトウ 葉鶏頭) | Joseph’s coat | ヒユ科 |
![]() | すべりひゆ 滑莧 | スベリヒユ | Common Purslane | スベリヒユ科 |
![]() | しろつめくさ 白詰草 | シロツメクサ(クローバー) | White clover | マメ科 |
![]() | ひめじょおん 姫女菀 | ヒメジョオン | annual fleabane eastern daisy fleabane | キク科 |
![]() | つゆくさ 露草 | ツユクサ | Asiatic dayflower | ツユクサ科 |
3.自然写真家の亀田龍吉の著書「写真でわかる雑草の呼び名事典」にある夏の七草。
※これにつゆくさも含まれるが前述にあるため割愛。
画像 | よみ 名称 | 現在の名称 | 英名あるいは学名 | 科名 |
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![]() | ちがや 白茅 | チガヤ | Imperata cylindrica var. koenigii; cogon grass | イネ科 |
![]() | ひるがお 昼顔 | ヒルガオ | Calystegia japonica | ヒルガオ科 |
![]() | やぶかんぞう 藪萱草 | ヤブカンゾウ | Daylily | ススキノキ科 |
![]() | どくだみ 蕺 | ドクダミ | Houttuynia cordata(学名であるが、英語では様々な呼び名がある) | ドクダミ科 |
![]() | みつば 三葉 | ミツバ | Cryptotaenia japonica | セリ科 |
のあざみ 野薊 | ノアザミ | Cirsium japonicum | キク科 |
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